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日記

2022.09.08

プライオリティの原則

こんにちは。パーソナルジムのブルーオーシャンです。千葉の天気は曇り、ジムの混雑度は「並」です。今日もパーソナルトレーナーの吉田がナビゲート致します。テーマは「プライオリティの原則」です。


聞きなれない言葉ですよね。プライオリティは優先順位という意味を持ちます。企業でもしばしば使われる言葉かと思います。これは私たちの業界でも使われる言葉でして、それはトレーニングの順序に関わってきます。例えば何らかの目的で胸を鍛える必要がある際は、どの種目よりも真っ先に胸を鍛えるというのがプライオリティの原則とされています。


多くのトレーナーは腹筋を一番最後に鍛えるというのをセオリーとしています。これは理に適っておりまして、腹筋はどの部位を鍛えようとも疲労している為、トレーニングの最初に腹筋を疲労させてしまうとその後の種目に疲労が影響し、トレーニング効率が落ちる為です。


加えて、トレーニングの基本順序としては大きな筋肉から小さな筋肉を鍛えるのが普通です。もう少し深堀しますと構造的エクササイズと呼ばれるものがありまして、わかりやすい例を挙げればスクワットなどの1種目で色んな部位が鍛えられそうな種目と、要素的エクササイズという一部位を特定して鍛えるエクササイズ、えっと…二の腕の力こぶ筋肉とかですね!トレーニングはその2つの種目に分類されますので、先に構造的エクササイズ(スクワット)を行い、後に要素的エクササイズ(力こぶ)を行うというやり方も一般的です。


ここで述べているだけでも「普通」とか「セオリー」が複数存在しているのが見て受け取れるかと思います。カニバっているセオリー、相反するセオリー双方ありますので、一般の方には非常に理解しがたい構造になっているかなと思います。


結局、トレーニングの順序ってどうしたらいいのよ?となるわけですが、これはトレーナーのアプローチによって変わると思います。トレーニング処方は画一的なものでは成り立ちませんし、クライアントによって異なりますので、その特性を判断するのがトレーナーになります。


僕の場合は比較的、プライオリティの原則に則した処方が多いです。ある一例ですが専門職の方で肩、背中、首のコリ対策のために通われている方の一例をご紹介します。まず、バンザイをした状態でスクワットを10回行います。日により肩の高さや腕の位置、姿勢、股関節や足首の曲がり具合、つま先の方向などに変化がある事から、修正が必要な部位を特定し、それに見合ったトレーニングを処方します。一番のお悩みは上半身とされているのですが、下半身の柔軟性も体全体に影響しますので、勝手にと言ったら言葉は悪すぎるかもしれませんがトレーナー視点側からの課題をまるっとメニューに加えていきます。


こちらの会員様の場合は、筋トレとストレッチを組み合わせながら問題を解決していき、そこそこ解決できた時点でウェイトを持った筋トレを開始していきます。コリはマッサージすれば良くなるという印象をお持ちの方が多いかもしれませんが、いつまでも受動的な対処だけでは根本的な解決になりません。筋トレを行い、骨や関節を安定または可動させることで、体を能動的に変化させていく事が本質だと僕は考えています。あくまでもこの一例では、ストレッチと筋トレを織り交ぜながらメニューを進めています。


他の例では、初っ端から腹筋を行う場合もあります。腰痛持ちの方は特にそのようにしています。腹筋といっても仰向けになりロッキーのようなフンフンフン!!という腹筋運動ではありません。膝付きのプランクボーズや、場合によっては呼吸法を用います。今日1日姿勢を安定させるという情報を脳や体にインプットさせる為にも行う必要性があると感じています。先ほどのセオリーでは、腹筋は最後にとされていましたが、それはあくまでもガイドラインのようなものでクライアントによって様々変更する必要はあるのかなと思っています。


プライオリティの原則とは、重要度の高い種目をトレーニングの最初の方に行う事です。あくまでもひとつのガイドラインだと考えても問題ないと思いますが、トレーナーは様々な観点から処方を模索しています。


今日は以上でございます。それではまた明日!


 


記事:吉田勇気


(保有資格)


健康運動指導士/JATI-ATI/全米スポーツ医学協会パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト/健康管理士/健康運動実践指導者/プロボクシングライセンス(未更新)/上級心理カウンセラー/LessMILSBODYCOMBAT本認定IR(未更新)/NESTAゴルフコンディショニングスペシャリスト


 


(実績)


豊田通商開発コンサル型クラウド健康管理サービス「からだステーション」主要開発/「スポーツ駆け込み寺」主要開発/Yahoo!スポーツナビDOコラム執筆/日本サッカー協会主催「夢先生」講師/アスリート対談Youtube「TAMORI CHALLENGE」MC/西武&そごう千葉トークショー


 


(instagram)


yuki.tamori.challenge


 


 


 


 


 


 


 


 


 


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