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日記

2023.04.29

超回復を考える

こんにちは。パーソナルジムのブルーオーシャンです。千葉市中央区の天気は晴れ、ジムの混雑度は並です。今日もパーソナルトレーナーの吉田がナビゲート致します。先日、友人がとあるサッカーチームのGMになったと連絡がきました。GMといえば、映画マネーボールのビリー・ビーンがもっとも名高いマネージャーではないでしょうか。統計データからマネジメントする手法は今やどの業界においても当たり前とされていますが、当時は異質だったようですね。スポーツチームのGMは大変やりがいがありそうです。


僕的にマネジメント基軸には戦略マーケティング経験を経てからの人事マネジメントが肝だと考えています。航海を経験した人間でないと、誰がどの位置で役目を果たすのかという人事は難しいのではと思っています。友人はマーケター気質ではないので非常に心配をしておりますw 因みにビリー・ビーンはプロ野球選手時代は鳴かず飛ばずの成績だったようです。紛れもない現場人でありながら、あの時代に統計リテラシーに活路を見出した彼はやはり偉人ですね。


さて、今日のテーマは「超回復」です。


過去のコラムでは人間の筋肉は漫画ドラゴンボールのサイヤ人の特性に似ていると紹介したことがあります。ドラゴンボールの主人公である孫悟空はサイヤ人という宇宙人なのですが… おっと、ドラゴンボールのあらすじである亀仙人のセクハラから魔人ブウの話までを紹介しそうになりました。日が暮れるだけではなく、著作権侵害でひどい仕打ちを受けるところでした。だいぶ端折って紹介しますとサイヤ人は死にかけてから回復すると以前よりも急激に強くなるという特性を持つという話をしたかっただけですw


これは我々の筋肉とまるで一緒なのです。


テーマにある超回復とは、筋力トレーニングを行い疲労した体を適切な休息で回復させる事により、以前のレベルを超える回復をもたらすことをいいます。この回復期間が過ぎ去るとトレーニング効果は失われていきます。ですので、筋トレで疲労した体を回復させ、すぐに新たな刺激を加えてまた休めるといった事が理想的な効果をもたらす基本原理となります。多くの文献で推奨されているトレーニング頻度は週2〜4日のトレーニングとされているようですが、その背景にはこういった生理現象を踏まえたことにあるのだと思います。


これはあくまでも基本の形です。この生理反応を基本としたメニュー構成を行うのがパーソナルトレーナーになります。もっともパーソナルジムで多くみられる週1〜2日の筋トレ愛好者においては、この超回復の原理が最大限には生かされてない事を前提とする必要があります。決して筋発達が行われないというわけではなく、最大限の生理反応が起きないという事になります。


競技者の場合は、もっと複雑に考える必要があります。一定のトレーニング期間があったとして、その終了時にはトレーニングにより獲得されたフィットネスレベルは最大になります。フィットネスレベルというのは、全体的な体力みたいなものだと考えて問題ないと思います。休息期間に入ると最大限に高まったフィットネスレベルは低下していく事になります。一方で休息すれば疲労は回復されていきますよね。ジレンマはフィットネスレベルは低下する曲線を描き、その一方で疲労は回復するという真逆の曲線を描く事です。


結論とされているのは、疲労を完全回復させる状態がベストパフォーマンスではないとされています。それはすなわちフィットネスレベルが低下している状態だからです。ヨガなどで瞑想した直後にいきなり格闘技のリングで闘えと言われても、戦闘スイッチが全然入らなそうですよね。所謂体もそういうことになります。


ですので競技者の場合は、フィットネスレベルを高い状態で試合などに挑みたいわけですので、疲労を蓄積しない、あるいは短時間で回復出来るような質を追求する必要が出てくるわけですね。


私見ですが、我々ビジネスマンも決して他人事ではなくてですね、月曜という戦闘モードに入る前日に極端にリラックス効果を得るような施術を受けると、翌日の仕事のパフォーマンスに影響する可能性があるのではと僕は考えてしまいます。リラックスが肩こりを消失してくれるというわけではないので、土日の日中などはアクティブに過ごされると案外月曜日の負担が少なくなるかもしれませんね。リラックスは睡眠がそうさせれてくれるので安心してください。よく動き、よく食べ、よく寝る、これが最高のパフォーマンスを生むと思います。


超回復というテーマでしたが、最後はフィットネスー疲労理論というものを紹介しました。人間って色々すごいシステムが備わっていますよね。あんまり難しく考えずにですね、その環境に適応した反応をするだけと考えて問題ないと思います。北半球と南半球で暮らす人々とでは気温や湿度、様々な環境において適応が異なるはずです。もし、僕たちが活動的な100歳でいたいならば、活動的な日々を送り続けることがもっとも簡単な選択になると思います。


今日は以上で御座います。それではまた来週〜


 


記事:吉田勇気


(保有資格)


健康運動指導士/JATI-ATI/全米スポーツ医学協会パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト/健康管理士/健康運動実践指導者/プロボクシングライセンス(未更新)/上級心理カウンセラー/LessMILSBODYCOMBAT本認定IR(未更新)/NESTAゴルフコンディショニングスペシャリスト


(実績)


豊田通商開発コンサル型クラウド健康管理サービス主要開発/「スポーツ駆け込み寺」主要開発/Yahoo!スポーツナビDOコラム執筆/日本サッカー協会主催「夢先生」講師/アスリート対談Youtube「TAMORI CHALLENGE」MC/西武&そごう千葉トークショー


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