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日記

2023.01.14

過剰な広告宣伝

おはようございます。パーソナルジムのブルーオーシャンです。千葉市の天気は曇り、ジムの混雑度は混雑です。今日もパーソナルトレーナーの吉田がナビゲート致します。11月から1月まで毎月ケーキを食べるスケジュール設定されているため、なんだか体が重い気がします。甘党の僕でも重さを感じるので、これが加齢の正体なのでしょうかw 


スポーツの世界では自分のイメージとリアルな身体機能にギャップが生じることがあります。食の世界でそれを如実に感じるのは焼き肉屋です。気持ち的にはテンションがあがりガッツリいけそうな気がするのですが、上カルビの脂がきつくなり、普通のカルビのほうがまだ食べやすいと感じてしまいます。焼肉屋で心技体の不一致を感じる瞬間がこれです。


さて、今日のテーマは「言い過ぎな宣伝文句」です。我々の業界だと、いやいやちょっと過剰じゃない??と疑わしい宣伝を目にする事も珍しくないと思います。僕もサラリーマン時代に使用していた宣伝文句があるので、そちらを紹介したいと思います。


リバウンドしにくい体を作れる!


もう10年以上前の話になりますが、業界全体で使っていた気がします。一体どういうことなのか?と紐解くと、筋トレして筋肉量が増えると基礎代謝が増えるので、食べても太りにくいですよーというメカニズムを宣伝化しているものになります。


このメカニズム自体は決して嘘ではありません。我々基礎代謝の基準は体重✕約22程度はあったほうがといわれているので、体重50kgの方であれば基礎代謝1,100kcalとなる計算です。この基礎代謝が筋トレをすることで、1,200kcal(同体重で)になると1日100kcalが勝手に消費する計算になり、それは1ヶ月で3,000kcal消費する事を意味します。ですので以前よりも代謝が増えたから太りにくいよねという理屈です。


ところが、ところがです。体重を維持したまま基礎代謝が100kcalあがるなんてことは、ほぼないです。あがっても2桁前半かなと思いますね。なので、理論上嘘ではないのだけど、ちょっと言いすぎちゃっている感は否めません。さらに、リバウンドの定義が明確に設定されていないので、こちらもツッコミどころがあります。獲得した生理反応による体重減少がどこまで維持できるのかの問いには、基本は「不明」です。不明であることを前提に維持できる要因としては、当たり前ですがその後の生活環境によります。


例えば、そうですね、僕の場合は18歳の時にプロボクサーという仕事をしていたことがありましたので、当時の減量の話をしましょう。当時の僕の体重は約61kg〜62kg程度ありました。試合に出るには55.3kg以下にする必要がありましたので、約4週間で正確には53kgまで減量。試合が終わった直後、暴飲暴食を行った為、試合終了から3〜4日で体重が67kgまで増えました。そんなに短期で体重増えるんですねw


僕の中では地獄ともいえるほどのトレーニングをしてきましたので、雰囲気的には絶対にリバウンドしないという宣伝文句さえ通用しそうです。この例は極端ですが、ある種の期限やゴール設定をすることで、それが満たされた時の解放感が僕の生活習慣を脅かした事になります。プロアスリートでさえ派手なリバウンドをしますので、生理現象はどんな相手にも起こり得る確かな反応であることがわかると思います。


トレーナーとしての理論、プロアスリートしての経験、甘党の現在、これらの沢山の自分からひとりのスポークスマン的な存在を生み出し、広告的な発表をするなら、以下のようにします。


リバウンドしにくい体を作れる!ずっと続ければだけどね!


あるいは、


リバウンドしにく体を作れる!生活習慣次第だけどね!


これは宣伝なのか、訴えなのか、ハイブリッドな広告ですね。これでバナー広告を校了したらメッチャ怒る上司がいそうですね。でも上司が憤慨するとしたら、一体どの部分に怒るのでしょうかね??タメ口感でしょうか?あるいは、真実を言うんじゃない!って怒るのでしょうか。勇気がある業界人の方がおりましたら是非、お先にお願いします。


今日は以上でございます。それではまた来週!


 


記事:吉田勇気


(保有資格)


健康運動指導士/JATI-ATI/全米スポーツ医学協会パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト/健康管理士/健康運動実践指導者/プロボクシングライセンス(未更新)/上級心理カウンセラー/LessMILSBODYCOMBAT本認定IR(未更新)/NESTAゴルフコンディショニングスペシャリスト


 


(実績)


豊田通商開発コンサル型クラウド健康管理サービス主要開発/「スポーツ駆け込み寺」主要開発/Yahoo!スポーツナビDOコラム執筆/日本サッカー協会主催「夢先生」講師/アスリート対談Youtube「TAMORI CHALLENGE」MC/西武&そごう千葉トークショー


 


 


 


 


 


 


 


 


 


 


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