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2025.12.09

InBodyで体脂肪率を見る本当の理由

こんにちは。パーソナルジムのブルーオーシャンです。


千葉市中央区は晴れ、ジムの混雑度は並です。


今日も毎日がチートデイの吉田がご案内します。


 


853回目の投稿。


今日は定期的にご案内している体組成測定の話をしましょう。


 


【ブルーオーシャンの体組成測定は「InBody」を採用しています】


 


僕のジムで使っている体組成機器はInBodyです。


これは創業時に真っ先に買ったのですが、実は前職の仲間から一斉にヤンヤ言われました。


 


当時、ヘルスケアIoTクラウドシステムの主要開発員のひとりだった僕らが使っていたのは、TANITAさんの機器であった為です。


吉田さん、なんでTANITAにせんのや…うちで検証テストもできるやん…


あのメンバーはたちは本当に優しく律儀なので、僕に仕事を発注できる可能性を持っていてくれたのだと思います。


本当にいい仲間です。


 


ただ、結果、僕は秒でInBodyを選びました。


 


【InBodyもTANITAも「電気+統計データ」で体組成を推定している】


 


体組成計は、からだに微弱な電流を流し、その電気抵抗から水分量・脂肪量を推定しています。


※生体インピーダンス法と言います


 


脂肪が多いほど電気は通りにくいので、速度が遅くなる。


これに、各メーカーが保有している統計データ(年齢・性別など)を掛け合わせて推定しています。


だから誕生日を迎えた瞬間に体脂肪率が増えた!なんてことも全然あり得るわけです。


 


これ例えばですよ、統計データが酒を毎日喰らっている40代のデータだとしたら、40代マッチョの僕に酒喰らっている40代の係数を当てはめられるのは、だいぶ心外なわけですよ。


 


【InBodyを選んだ理由(NDA上言えない部分は伏せます)】


 


InBodyにも何度か本社に伺い、技術者の方とも打ち合わせした機会がありました。


限界ギリギリまでアルゴリズムを教えてもらいましたが、統計依存度の低さ、測定方式など、色々勉強をさせてもらった記憶があります。


 


ただしこれは10年前の話。


今は両社とも精度向上しているはずので、昔の印象として聞いてください。


 


【結論:筋肉量(◯kg)は無視してください】


 


もうこの話は、僕の鉄板です。


筋肉量◯kgという絶対値は正確に出ません。


(測定原理上、除脂肪量の推定に強く依存するため)


 


ユーザー向けアプリでは「標準」「高い」「低い」といった評価がつくと思いますが、これは相対評価なので参考にしてOK。


ここを理解するために、絶対値と相対値を説明しておきます。


 


【絶対値(kg)と相対値(標準・高い・低い)の違い】


 


先日、警察24時がテレビでやっていて千葉駅近くが出ていたのでびっくりしましたよ!


パトカーがパトロール中に、怪しい動きの人物に職質して大麻所持を発見し、犯人逮捕していました。


こええ…


僕の地元の千葉駅が…


 


これ、例えば学生が見れば「警察すごっ!なんですぐ分かるの!?」と驚く子もいるのでしょう…


でも、実際は50人くらい職質して、1人ヒットしただけかもしれませんよね。


普通に考えてそうですよ。


 


1件だけ見れば超能力。50件中1件なら、普通。


これが絶対値と相対値の差です。


 


筋肉量◯kgという絶対値はブレます。


相対値(標準より高い/低い)なら比較できる。


この理由で、僕は体脂肪率だけ見てくださいとよく言っています。


 


【「筋肉量は標準なのに体脂肪率が高い」問題の正しい理解】


 


これは壊れているわけではありません。


僕の数値も今確認してみましょうか‥


どらどら‥


 


体重:標準


筋肉量:標準


体脂肪率:高


 


…故障じゃない?


故障かもしれません。


 


【体脂肪率の逆は筋肉率ではない(厳密には)】


 


体脂肪率は


体脂肪量 ÷ 体重 × 100%


で計算されます。


 


一方、筋肉量は除脂肪量の一部です。


除脂肪量には、



体水分


内臓


筋肉


などが全部含まれます。


だから、


筋肉量が標準で、その上に脂肪が多いと状態であれば体脂肪率は普通に上がります。


体脂肪率の反対=筋肉率


というのはあくまでわかりやすさのための表現


しかし現実的には、この理解で困ることはほとんどありません。


細かい議論をしても身体づくりは1gも変わらないので、僕は「体脂肪率の逆=筋肉率」という案内でOKだと思っています。


 


【2025年ラストの体脂肪率、どうでした?】


 


今年最後の体組成トークなので長文になりました。


数字そのものに囚われるのではなく、行動に焦点を充てることができれば良いかも知れません。


…という自戒。


 


今日のつぶやき


 


先日、フィットネスクラブ時代の同僚から面白いことを聞きました。


とあるアルバイトスタッフの欠勤理由なのですがね、こんなことを言ってきたらしいです。


 


電車に乗り遅れたので、今日は休みます。


 


もう人材不足に悩まず、不足しない規模感で営業すればいいんじゃないですかね。


僕は以前から考えていましたけど、総合フィットネスクラブは解体し、個別に事業展開するべきと思います。


 


プールならプール専門店。


カーディオ(有酸素マシン)なら、それだけ設置してあるだけの専門店。


 


営業はもう1人、あるいは2人程度で営業するのでいいと思いますよ。


プールも25mプール2本のみ設計。


ろ過器とボイラーも小規模で稼働させて、300人会員集客+パーソナル水泳指導すれば、黒転しないだろうか。


うーん、ゼロイチで作ったら投資回収厳しいか…無理かも。


 


とりあえずもう、不足しているから雇わなきゃならんマインドは捨てたほうがいいと思いますね。


オレ、飲食店とかも怖いもん。


チェーン店とか、以前より不衛生な感じが業界全体にするのは気のせいじゃないと思うんですよね。


とにかく、いれてくれればいいという瀬戸際の戦いをしているサービス業が多すぎるんでしょう。


 


僕が業界を離れてから15年くらいかな。


世界観がまるで変わってしまいましたね。


あの頃、僕はおそらく社内一、教育に時間を割いていたと思います。


15名程度のスタッフに毎週研修していましたからね。


加えて、その大変さ以上のクレームの多さ。


 


その一方、今では入社してろくに初期研修すらしないらしいです。


そして、かつてのクレームの全然なくなったとの事。


 


真逆ですね。


 


クレームについては、カスハラ防止を厚労省が旗振ってくれている影響が強いのでしょうから、メチャクチャ羨ましいですよ。


厚労省でも、同じ質問を執拗に繰り返すという顧客による迷惑行為が上位にあるとあげていますが、これを予防できるだけでも、社員の精神的負担、労働負担はかなり削減されているはずです。


今は本当に平穏そうです。


 


教育をしない、でもクレームは出ない。


 


これだけ見ると超省エネでサイコーのビジネスに思えますが、ひとつ大きく変わっていることがあります。


在籍者数です。


僕が所属していた頃の半分になっているという事。


仮に4000人の会員がいたら、今は2000人という事です。


 


教育だけではなく複合的な要因によってこれらの結果は導き出されているはずですが、電車に遅れて休みます領域のスタッフが複数いるとなると、人はいなくなりますわな。


 


世の中、マジでどうなってるのよ…


 


でもこれ、明治維新に超似てませんか??


俺等、サムライが刀を取られているんじゃないですかね。


フィジカルAIに移行するまで、社会中心の我々に対して、自分中心の若手という別次元の価値観に揺れている時代なのではないでしょうか。


 


令和版の維新前夜がまさに今。


くー


刀は失っても、牙は抜かれん。


 


今日は以上です。


また明日〜


 


記事:吉田 勇気


 


(保有資格)


健康運動指導士/JATI-ATI/全米スポーツ医学協会パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト/健康管理士/健康運動実践指導者/プロボクシングライセンス(未更新)/上級心理カウンセラー/LessMILSBODYCOMBAT本認定IR(未更新)/NESTAゴルフコンディショニングスペシャリスト/ファイナンシャルプランナー


(実績)


豊田通商開発コンサル型クラウド健康管理サービス主要開発/「スポーツ駆け込み寺」主要開発/Yahoo!スポーツナビDOコラム執筆/日本サッカー協会主催「夢先生」講師/アスリート対談Youtube「TAMORI CHALLENGE」MC/西武&そごう千葉様トークショー/朝日新聞社様主催青葉の森ハウジングプラザトークショー/LAVA International様研修講師/2024年ジャパンスタートアップセレクション千葉市代表選出/2025年千葉市C-BID採択/国際武道大学サッカー部渉外担当


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