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2023.10.18

おっさんのハム

こんにちは。パーソナルジムのブルーオーシャンです。千葉市中央区は晴れ、ジムは混雑しております。今日もパーソナルトレーナーの吉田がナビゲート致します。


昨夜、帰宅途中、酔っぱらいと思しきおっさんに絡まれました。


年末に向けてなのかわかりませんが、近所では道路工事が盛んに行われており、とある帰路では片側が通行止めになっていたのです。


自転車も例外ではないので、交通誘導警備員の指示に従い、僕は片側車線で待たされていました。


そこから現れたのがチャリにのったおっさん。


登場して間もなく、こんなに待たせやがってよ!と誘導員に対して怒号を浴びせていました。


いや、今来たばかりなのに‥と心のなかで僕はツッコミをいれます。


 


絡まれたら嫌だなあ・・とソワソワしながら待っていると、コイツだって嫌な顔をして待たされてるじゃねえか!とおっさんに巻き込まれました。


え?そんな顔してたかな?スマホみてますが?と心の中でツッコむ。


まだその絡みは止まらず、おめえもなんか言ったらいいよとその絡みは同調という他人に同じ意見を求めるフェーズに突入します。


ここまで、おそらく12秒程度。


 


工事だからしょうがなくないですか?


うっかり本音を言ったことに後悔w


その後、おめえ舐めてるのか…余裕をぶっこくな‥みたいな?そういった類の言葉を僕に浴びせられた気がします。


いやいや、そんなつもりはないですよ…逆に余裕ないんですか?


我ながら正直者の僕はこう返す。


同時に誘導員さんは絶妙なタイミングで右手を進行方向にあげます。


一応、逃げられるように素早く発進!!


 


後ろからなにかを発声しながら僕を追いかけてきます。


でもなんか遅い…酔っぱらい??


厳密には追いかけているのか、進行方向が同じなのかは不明ですが、とりあえず後ろにいます。


 


ちょっと怖い気もしましたが、僕には圧倒的な安心感がありました。


なぜなら、その先には心臓破りの坂があったからです。


おっさんはノーマルチャリ、僕のマシーンはヤマハの電動チャリ。


坂の中腹に突入する頃、僕は後ろを再度確認。


やはり登り坂の攻略に難航しているようです。


しかし、立ち漕ぎしていない…。


ノーマルチャリであれば立ち漕ぎ必須なのに、それをしていないのはおっさんなりのプライドなのでしょうか。


だが僕はよく知っています。おっさんのハムストリング(もも裏)が悲鳴をあげていることを…。


 


坂を登りきったところで、僕はわざわざ止まり、下を2秒ほど見下ろし、こう思ったのです。


勝った。


 


さて、今日のテーマは「ハムストリング」です。


ハムストリング、通称ハムは、ももの裏側の筋肉の総称です。


総称ですので、3つの筋肉、半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋から構成されています。


立位の姿勢で、両手の掌が床につかないのは明らかにハムの柔軟性が低下しているからですね。


 


筋肉がついている場所を覚えるメリットは、ストレッチする際に役立ちます。


ハムは坐骨すなわち椅子に腰掛けるときのお尻と椅子の接地面あたりから付いています。


坐骨から、膝の裏までですね。


厳密には、膝の外側と内側。


3つの筋肉で構成されているので、付着している場所もちょっとだけ異なります。


3つすべてが坐骨(お尻)に付着してはいるのですが、膝の裏は半腱様筋と半膜様筋が膝内側、大腿二頭筋は膝外側に付着しています。


ですので、お尻から膝の内・外側についているんだなーと考えておけば問題ないかなと思います。


 


この筋肉をゴムチューブに見立てた時、どうしたらストレッチ出来ますかね??


ハム(もも裏)をストレッチする際、膝を伸ばしてストレッチするのは、ハムが膝裏をまたいで付いているからです。


膝を曲げると、ゴムチューブは真ん中にシワが寄るよう形状になるので、伸ばすとは真逆ですよね。


坐骨(お尻)の位置にも注目しましょう。


 


一番わかりやすい例を挙げるならば・・


長座で座りましょう。(脚を伸ばして座りましょう)


左脚は軽く曲げ、右脚だけ伸ばしましょう。


そこから姿勢を軽く前に倒すと、右脚のハムがストレッチされる感覚ありますかね?


ありますね、よし。


次にですね、姿勢をメッチャ立ててください。


そうです、軍人のような姿勢にします。


その姿勢を維持した状態で、同じストレッチをしてみてください。


すると、どうでしょう??


先程よりストレッチ感が増しませんか?


そうでしょう、そうでしょう。


 


その理由はですね、坐骨(お尻)の位置に変化があったからです。


猫背に座るとですね、横から見るとアルファベットのC型の姿勢なり、坐骨が脚の方向に向きます。


一方で、姿勢を正すと坐骨は地面の方向に向きます。


丸まった姿勢の坐骨位置は、脚方向に近づきますので、坐骨と膝の位置が近づきますよね。


姿勢を正すと、坐骨は膝からやや遠ざかるので、勝手に引き伸ばされるわけです。


 


実際にやるとわかりやすいですので、是非お試しください。


 


昨夜のおっさんの坂の駆け上がりの辛さは、このストレッチも関係します。


自転車の場合、右脚を前に出す時、膝は伸ばそうと働きます。この時左脚は地面をしゃくるように曲がった状態になっています。


ストレッチされそうな瞬間は脚を前に出す時ですね。


自転車を横から見て、時刻で表現しますと14時〜16時あたりでハムが引き伸ばされながら力を発揮することになると思います。


電動自転車で楽ちんに後ろに仰け反って運転した場合は、ちょっと話は変わってきますが、ノーマルチャリで前傾姿勢で漕ぐのならば、ハムは筋肉を引き伸ばしながら力を発揮することになります。


これがね、メッチャきついんですよ。


ですので、昨夜のおっさんは見栄を張って立ち漕ぎせず無理していたようですから、今日は間違いなくハムが筋肉痛のことと思いますね。


 


このように筋肉が付いている場所をなんとなーくでもイメージ出来るとストレッチや筋トレが楽しくなりますよ。


今日は以上で御座います。


それではまた明日!


 


記事:吉田勇気


 


(保有資格)


健康運動指導士/JATI-ATI/全米スポーツ医学協会パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト/健康管理士/健康運動実践指導者/プロボクシングライセンス(未更新)/上級心理カウンセラー/LessMILSBODYCOMBAT本認定IR(未更新)/NESTAゴルフコンディショニングスペシャリスト


 


(実績)


豊田通商開発コンサル型クラウド健康管理サービス主要開発/「スポーツ駆け込み寺」主要開発/Yahoo!スポーツナビDOコラム執筆/日本サッカー協会主催「夢先生」講師/アスリート対談Youtube「TAMORI CHALLENGE」MC/西武&そごう千葉トークショー


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