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2022.07.22
どうする!?お尻に効かない!
こんにちは。パーソナルジムのブルーオーシャンです。千葉の天気は晴れ、ジムの混雑度は「並」です。
さあ、今日は「どうする!?お尻に効かない!」をテーマにパーソナルトレーナーの吉田がその対処方法を紹介致します。
お尻が鍛えられるはずのトレーニングをしてもお尻が効かない‥。これはパーソナルジムではアルアル事例です。腰痛に悩まされている方に多い現象でもあります。これはなにかしらの理由で日常からお尻を使わない動作が定着してしまった事にあると思います。テストの例としては、うつ伏せに寝た状態で片脚を伸ばしたままゆっくり上に挙げます。この時、本来であればお尻の筋肉が働くのですが、本来先に使うべきお尻ではなく太ももの裏側を使ってしまわれる方がいます。トレーナーはこのような状況に遭遇した場合は「お尻を使う事に慣れていないんだな」と判断し、トレーニングメニューを組みなおしたりします。
筋肉そのものを強化する事は当然ながら重要なのですが、自分の体を自分の思うように動かせる事が出来なければ、計画していた部位を鍛える事ができません。
私しか使っていない言語かと思いますが、運動神経というのは「念じる」みたいなものだと思っています。筋トレに不慣れな会員様の場合、「背骨のある一本だけを動かしてください」とオーダーした時、開始直後に「出来ない」と諦めてしまう事があります。人間の体は機能的で複合的な動きを可能とするように作られていますので、急にこの1本とか言われるとなかなか反応できないものです。ですので出来なくて当然の事です。ただし、本来動かす必要がある部位が動かず、代わりに異なる部位が動いているなら、それを正す為には諦めずに「念じる」が必要になります。
「電気信号を送ってください」の表現だと、ちょっとヤバい集団の特殊技法にも聞こえますので、「念じる」の言語表現をどうぞお許しくださいw
この「念じる」を専門的には「運動神経」や「促通」と呼びます。
病院のリハビリとかが良い例ですね。手の一部が麻痺しても反応する一部を何度も反復して訓練することで徐々に動くようになっていくのと一緒です。お尻が効かないのは麻痺とは違いますが、運動神経という意味から考えると同義かもしれません。ですので、正しい部位を脳で動かしていく練習が必要になります。
長々お話しましたが、お尻が効かない要因は物理的な問題も多いです。お尻とももの外側の筋肉が癒着してしまい、お尻を使おうとすると周囲の筋肉がメッチャくっついて一緒に動いてしまう為にももの前ばかりが疲労してしまうケースです。このような症例の際には、ある場所をグリグリほぐします。これで大半は解決できます。これらの処方と併せて、とるべき筋トレの方法は「片方ずつ鍛える」です。両脚の場合だと強い方に偏った負荷がかかるので、その逃げ場が出来ないように片脚で鍛えます。加えて、ももの前を働きにくくするような種目を選びます。これでバッチリです。
このように「お尻が効かない」ひとつとってもトレーナーは瞬時に試行錯誤し、最適な手法を選ぶようにしています。人間は個々に違う特性を持ちますので、上記はひとつの例だと思って頂ければと思います。
個人的にですが、スクワットでしっかりお尻への効きを感じる事が出来れば、ある程度しっかり使えているかなと思います。スクワットは複合動作でちょっとした重心のブレによりお尻に全然効かなくなってしまいます。骨盤の前傾をキープし、重心をど真ん中、上半身を立たせられるような体幹、いくつもの大切な要素が盛り込まれているのがスクワットです。
女性は美的な意味だけではなく、傷害リスク予防の観点からも股関節周囲は鍛え続ける必要がありますので是非とも実施頂きたく思います。
それでは!
記事:吉田勇気
(保有資格)
健康運動指導士/JATI-ATI/全米スポーツ医学協会パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト/健康管理士/健康運動実践指導者/プロボクシングライセンス(未更新)/上級心理カウンセラー/LessMILSBODYCOMBAT本認定IR(未更新)/NEATAゴルフコンディショニングスペシャリスト
(実績)
・豊田通商開発コンサル型クラウド健康管理サービス「からだステーション」主要開発
・「スポーツ駆け込み寺」主要開発
・Yahoo!スポーツナビDOコラム執筆
・日本サッカー協会主催「夢先生」講師
・アスリート対談Youtube「TAMORI CHALLENGE」MC