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2022.12.16
ボクシングの裏話
おはようございます。パーソナルジムのブルーオーシャンです。千葉市の天気は晴れ、ジムの混雑度は…今日はヨガアパレルの撮影で18時まで使用しているので予約はない状態です。
夜のご予約はフル活動ですので、がんばります!今日もパーソナルトレーナーの吉田がナビゲート致します。先日、ボクシングの井上選手が偉業を達成しましたので、その話に触れたいなと思います。テーマなしのツブヤキ的に展開して参ります。
井上選手の試合はダイジェスト的に少し観ることが出来ました。圧倒的強さでしたね。
辛口を許されるのであれば、対戦相手の選手のスタイルは到底共感出来ませんでした。プロとしてはあるまじき行為なのかなあとさえ感じます。僕は彼らのような世界レベルとは次元が違う世界のプロアスリートでしたが、自分なりにプロトは一体なんなのか?を定義していたつもりです。
強いほうが勝つのではなく、勝った方が強い世界
なにはともあれ興行である
プロである以上、勝利の連続が自身の生活を確かなものにしていく唯一のものになります。
引退してからは若い選手に対し「プロでも楽しむ気持ちを忘れないでほしい」と願ってしまいますが、イケイケな10代のプロアスリートは精一杯勝利をまっしぐらに追い求めることしか出来ないのだと思います。
自分だけではなく色んなものを背負ってますからね。どんなに強くても、一発もらって負けてしまえば新聞に✗と書かれてお終い、そんな厳しい世界で生きていますから尖って然るべきです。
そういった勝利至上という側面がある一方で、興行という側面もあるのがプロです。
僕のようなプロアスリートの底辺でも、単に勝利を目指していたわけではなく、観客を楽しませながら勝利するというマインドで闘っていました。手を出さないボクシングなど、誰も喜びません。
我々プロアスリートは観てくださる方がいて、興行における対価を頂戴していますので、観客を意識せずに戦うことはありません。映画や舞台で「面白かった〜」と感じるように、スポーツでもそういった喜びや興奮を与えられるのが真の一流なのかなと僕的には考えています。
それは変な演出などではなく、真っ向勝負で闘うというのが最大のエンターテイメントではないでしょうか。そのような考えから先に述べた対戦相手選手のスタイルは、本来あるべきアスリートの姿ではないのかなと感じてしまいました。もっとも、世界最高峰の選手ですから、興行を超えた相応の理由があったのかもしれませんがw
プロスポーツの話をここまでするのは初??かもしれませんね。ついつい熱くなってしまいますね。
因みにですが、日本のプロボクサーが1試合でいくらもらえるかご存知でしょうか。プロにはランクのようなものがあり、基本的には皆最下層に所属し、その勝敗によりヒエラルキーを駆け上がっていきます。
最下層は4回戦といい、試合が4R(ラウンド)まで戦える選手という層になります。3分✕4Rですので、1試合合計12分を戦える実力という事になります。その上が6回、8回、10回という具合になります。
短絡的に考えれば、最下層=安いギャラという考えに着地すると思いますが、決してそうではないのがプロボクシングの面白いところなんです。そもそも、ファイトマネーと呼ばれる試合を行うたびに支払われるギャラはチケットで渡されることが普通です。
つまりは、後楽園ホールのチケットを自分で売りさばかなくてはならないのです。私の場合は、社会人サッカークラブチームに所属していた為にサッカー仲間が総動員して応援してくれたので、4回戦という最下層にも関わらず、10回戦で戦う人並にファイトマネーを頂いていました。
プロボクサーがハングリーと言われる所以は減量だけに留まらず、お金に関しても野性的である事が理由ではないでしょうか。具体的な金額としての目安は、4回戦ボクサーで手取り4万円と言われています。
私の場合は10万円程度頂いておりましたが、プロボクサーは大げさではなく命がけでリングにあがって闘っていますので、その対価としては果たして見合っているのか??というのは業界でも問題になっているテーマです。
こんな渋い世界で全戦負けなしというのが井上選手です。
勝っても負けても、10試合、20試合とこなしている選手は僕にとっては偉大です。毎試合の減量はグラム単位で行われ、選手によっては当日の計量(体重測定)までの時間、唾液を吐いて(汚くてごめんなさい)体重を減らす選手も普通にいます。そんな繰り返しを数十試合繰り返すというのは異次元です。
因みに僕の減量は慎重派なので、計量1週間前にガクッと落として計量日までに徐々に上げていくやり方をしていました。当日の朝、規定の体重よりも1キロアンダーだったので、ジムの会長に飯を食っていこうと言われ、連れて行かれたのがとんかつ和幸だったので震えました。
1ヶ月で9kg減量し、日によってはヤクルト1本とチロルチョコ1個しか食べない日もあったほどなのに、試合前日にとんかつ和幸です。そりゃあ美味しいですけど、油一切断っていた状態で、かつ明日試合にも関わらず、なにをどうしたらトンカツという選択肢をするのか今でも謎ですが、計量寸前にトンカツを食べました。25年前の話ですが思い出深いイベントです。
このようにプロボクサーには幾つもの闘いがあるのです。ツブヤキなのでまとまりのない話となりましたが、井上選手、改めておめでとうございます。日本の宝ですね。
以上でございます。それではまた明日!
記事:吉田勇気
(保有資格)
健康運動指導士/JATI-ATI/全米スポーツ医学協会パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト/健康管理士/健康運動実践指導者/プロボクシングライセンス(未更新)/上級心理カウンセラー/LessMILSBODYCOMBAT本認定IR(未更新)/NESTAゴルフコンディショニングスペシャリスト
(実績)
豊田通商開発コンサル型クラウド健康管理サービス主要開発/「スポーツ駆け込み寺」主要開発/Yahoo!スポーツナビDOコラム執筆/日本サッカー協会主催「夢先生」講師/アスリート対談Youtube「TAMORI CHALLENGE」MC/西武&そごう千葉トークショー