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2023.11.04

スポーツの真髄

こんにちは。パーソナルジムのブルーオーシャンです。千葉市中央区は晴れ、ジムは混雑しております。今日もパーソナルトレーナーの吉田がナビゲート致します。


先週末、友人が経営する飲食店に数カ月ぶりに顔を出しました。


そこにですね、年に2回くらい出くわすまー君と出会ったのです。


まー君は仮名ではなく、実名です。


え?実名?


いや、実名ではなくあだ名です。


同じ中学、同じサッカー部である為、特定の集団においては、個人を特定できてしまうので、こういった場合個人情報に該当するのでしょうか。


小学生の時にはボアぽっとんという友人も存在していました。佐藤や鈴木という日本人に多そうな名字よりも、特定集団においては一撃で特定できるのがあだ名ですので、そこそこの威力がある情報となりますよね。


まあ、いいです。


とりあえず小学校から付き合いがあるまー君がいたのです。


何を隠そう、そのまー君はですね、僕が高校一年に社会人サッカーチームを立ち上げた時のパートナーなのです。


お互いがお互いのすべてを知っているような仲ですね。


そんなまー君はサッカー指導者を生業としている為、その日はサッカー談義に花を咲かせることになったのは言うまでも有りません。


 


長くなりそうなので、今日のテーマは「スポーツの真髄」としましょう。


 


さて、続けます。


 


昔話の中から、ふと彼がこんな事を言いました。


あの金サロは、サッカーの理想中の理想だった。あれをまたやりたい。


 


説明しましょう。


金は、金曜日の事です。


サロンというのは、フットサルの起源とされているサッカーで、弾まない小さいボールで行うサッカーの事です。


これがですね、もうこの世に存在しない競技なのですが、僕や彼にとってあの環境はサッカー…いやスポーツにおいての真髄がすべて詰まっていたように思えるものだったのです。


毎週、金曜の19時から21時まで、小学校の体育館で行うサロンは練習ではなく試合オンリーです。


1チーム5人制となるのですが、その日集まった人数によって、ランダムにチーム分けされます。


15人であれば、3人が集まりグッチョッパ!という具合にグーならグーが集まりチーム編成がされます。


 


通常のサッカーはサイドラインが存在し、その線から出るとスローインやキックインなどでリスタートされますが、そのサロンにおいてはサイドラインが無いため、壁を使った小技も可能です。


この良さは創造性を高めるとともにプレイが滅多に切れることがないという刺激があります。


狭い空間でフィールドには4人ですから、パス、ドリブル、シュート、やろうと思えば一人で何でもできちゃうんですね。


加えて、固定ポジションがないので、現場の選手それぞれの特徴を全員が鑑みて、自然とポジションをとっていくというのは、日本語本来の意味を持つ忖度ともいえます。


あの中毒性はひどいもので、皆が毎週の金サロが楽しみで楽しみでならない環境でした。


 


あの環境を作ってきたのがまー君と僕だったのですが、事の始まりは中学生でした。


古来(おおげさ)から金サロは社会人で行われており、そこには後にJリーガーになる選手や名門高校、名門大学の選手さえも顔を出していました。


中学生の僕らふたりは、ちょっと怖がりながらもそんな大人達と同じ空間でサッカーをしていたのです。


 


色んな大人がいますが、基本プレイ中は本気です。


大人によっては、なんでそこでシュート打たないんだ!!と我々に怒鳴ってくる人もいました。


でも、中学生の僕らですから、怒鳴られるから行かないとか、そういうことではなく純粋にサッカーがうまくなりたい純粋な気持ちが継続させてくれていたのだと思います。


 


僕が高校に入学する頃、その大人たちになにか問題が発生したようで、1度その場が解体され、その現場を仕切るのが僕になったのです。


その時から金サロが新たな生物として誕生したのが始まりとなります。


 


基本は地元の集団だったのですが、同じサッカーチームの友人が他チームを連れてくるなど、その現場は大きく栄えました。


栄えると、色んな意見がでるもので、中にはあんまり外部を取り入れるのはちょっと嫌だなという発言も出てきたわけです。


ただ、僕は頑なにオープンにしました。


それがすごく良かったのだと今でも思います。


いい社会人が集まっている中に、高校生や中学生が参加して、バッチバチに戦うのですから、まさにBORDERLESSな戦いです。


みんな真剣なんですよね、なんというか、ラムダンクの湘北チームのようでした。


相手を茶化したり、挑発したり、怒りをドリブルで全員抜くという技の魅せ方に変えたり、感情をスポーツに体現できる場所みたいなことです。


 


金サロの特徴に、勝ち残りがあります。


勝ったチームは連戦が出来るんですね。


ノっていると5試合とか連続で戦うときもあります。


1試合3分半程度なので、ボクシングの1Rよりちょっと多いくらいです。


みんな、残りたいので必死なんですね。


 


更に面白いのが作戦とか集まって話す機会がゼロw


誰かに統制されたり仕切られるうっとおしい瞬間は一切ない。


相手に押され気味で…ちょっとムカつくから意地を張って一人でドリブル突破を試みても、誰もそれを咎めない。


勿論、パスをすればチャンスがあるのにドリブルで失敗したときは、へいへい!みたいな茶化しは日常的でしたが、プレイを否定する者は誰もいないんですね。


 


そんな昔話をしながら、またそれを子供たちにも実現させてみたいと言ってたまー君は、スポーツの真髄を僕に思い出させてくれた気がします。


あの金サロの良さは、真剣勝負をするという大前提が勝ち残りというシステムで保全されていた事にあると思います。


加えて、年齢、地域、経験なども問わず受け入れており、初心者相手にも真剣だったのが良かったのかもしれません。


 


今のスポーツ界になさそうなものが、あそこには確かにありました。


あの環境を構築したのは、確かにまー君と僕だったので、あの気持ちを思い返すことが出来たのは今日からの仕事に良い刺激が活かせそうです。


 


また、始めようかな…サッカー。


ボクシングも25年ぶりに始めて、加えてサッカーまでやらせてもらったら、贅沢すぎて罰が当たらないか不安です。


 


それではまた来週!


 


記事:吉田勇気


 


(保有資格)


健康運動指導士/JATI-ATI/全米スポーツ医学協会パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト/健康管理士/健康運動実践指導者/プロボクシングライセンス(未更新)/上級心理カウンセラー/LessMILSBODYCOMBAT本認定IR(未更新)/NESTAゴルフコンディショニングスペシャリスト


 


(実績)


豊田通商開発コンサル型クラウド健康管理サービス主要開発/「スポーツ駆け込み寺」主要開発/Yahoo!スポーツナビDOコラム執筆/日本サッカー協会主催「夢先生」講師/アスリート対談Youtube「TAMORI CHALLENGE」MC/西武&そごう千葉様トークショー/朝日新聞社様主催青葉の森ハウジングプラザトークショー/LAVA International様研修講師


 


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