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2025.03.26

「才能 vs. 努力」— アスリートの限界は生まれつき決まるのか?

こんにちは。パーソナルジムのブルーオーシャンです。


千葉市中央区は晴れ、ジムはの混雑度は並です。


今日も毎日がチートデイの吉田がご案内します。


 


もう20年ほど前、トレーナー仲間とこんな話をしたことがあります。


「人間って、そもそも平等じゃないよな?」


 


今日はこんなところから、話を展開したいと思います。


 


これは経済的な話ではなく、純粋に フィジカルのポテンシャル についての話です。


人間の運動能力は 遺伝による影響を大きく受ける と言われています。


たとえば、足の速さには 生まれ持った限界値 がある。



  • 努力すれば100まで伸びる人

  • 最大でも70までしか伸びない人


この違いは、僕は 遺伝子によるもの だと考えています。


 


筋肉の種類と限界値


人間の筋肉は大きく2種類に分けられます。


1️⃣ 速筋(白筋) → 瞬発力があるが、持久力が低い
2️⃣ 遅筋(赤筋) → 持久力があるが、瞬発力は低い


では、皆さんに質問です。


「筋肉って何色をイメージしますか?」


多くの人が「赤」と答えると思いますが、それは一部正解です。


特に腹筋は ほぼ全員が遅筋(赤筋)が多い んです。


例えば、ボクサーの僕の場合。


試合中、相手のパンチを受ける瞬間に腹筋を固める必要がありますが、それでも 腹筋は日常的に使う筋肉なので、持久力系の役割が大きい


ただ、瞬発力の白い筋肉があることもお忘れなく。


 


速筋と遅筋の割合は変えられない?


この 速筋と遅筋の割合 は、生まれつき決まっていて トレーニングではほとんど変えられない というのが一般的な説です。


つまり、足が速い人とそうでない人の違いは、生まれた時点でほぼ決まっている ということ。


ただし、これは 限界値の話 なので、「努力でポテンシャルが高い人を超えられないか?」というと、そうとも言い切れません。



  • 限界値100の人が「60」の能力しか出せていなければ…

  • 限界値70の人が「61」まで伸ばせば勝てる!


つまり、人間は努力次第で差を縮めることはできる んです。


「遺伝=絶対」ではないけれど、スタート地点の差はある。


これが現実なのかなと思います。


 


競走馬と遺伝の関係


一番わかりやすい例は 競走馬の血統 ですね。


名馬の子がまた名馬になることが多いのは、フィジカルの遺伝があるから。


もちろん人間は競走馬ではないので、単純に比較はできません。


でも、生物として抗えないルーツがある ことは確かです。


「では、その才能をどう伸ばすのか?」


これは 親や指導者にとって永遠のテーマ ですよね。



  • 道を矯正するのか?

  • 自由に選ばせるのか?


どちらが正解なのか、僕にもわかりません。


でも、 「悩み続けること」が正解なのかもしれない 、そんな風に思いますね。


 


皆さんだったら、どのように考えますか??


 


今日のつぶやき


昨夜、元プロアスリートと話しました。


彼は J3リーグの元プロサッカー選手 です。


実は、数年前に僕の番組で 「J3はプロじゃねぇ!」 という発言をしたJリーガーがいて、大炎上したことがありました。


もちろん僕はプロサッカー選手ではないので、「J3がプロじゃない」とは思いません。


ただ、話の流れから「プロ意識が低い選手もいる」のは事実だなと、共感する部分もありました。


 


この世の中、真実を発信するとロクなことにならんですよね(笑)


 


でも、昨夜の彼の話を聞いていて、すごく共感する部分がありました。


彼は 「夢だったプロ選手になれたけど、監督が変わるタイミングで契約を切られた」


プロの世界ではよくある話です。


昨日まで試合に出ていた選手が、監督が変わっただけで戦力外になる。


これはもう プロとして仕方のないこと です。


彼はその時、「個人でプロとして生きるのは難しい」と考え、「プロ球団ではないチームをプロにすることで、自分もプロになろう」 と思ったそうです。


でも、今となっては 「もっとトライアウトを受けるべきだった」 と後悔していると言っていました。


この発想、たぶん一般の人には伝わりにくいかもしれません。


でも、僕はすごく共感しました。


 


プロアスリートは自己中でなければ生き残れない?


プロの世界で生き残るには、究極的に 自己中心的なマインド が必要なんです。


僕自身、それを痛感した出来事がありました。


後楽園ホールで試合をしたとき、僕のパンチが相手にクリーンヒットしました。


その瞬間、相手が 「おや?」 という表情をしたのを見て、僕は 「大丈夫かな?」 と思ってしまったんです。


…もうその時点で僕は三流。


プロの世界では、相手のことなんか考える暇もない。


とにかく「自分が勝つ」ことだけを考えなければならないんです。


でも、それができなかった。


だからこそ、昨夜の彼と話していて 「この人、俺に似てるな」 と思いました。


お互いに言葉少なに共感しながら、なんとも形容しがたい気持ちになったんです。


 


そんな話をしていたら、また アスリートキャリア支援を頑張ろう という気持ちになりました。


今日はこんなところで。


また明日、お会いしましょう!


 


記事:吉田 勇気


 


(保有資格)


健康運動指導士/JATI-ATI/全米スポーツ医学協会パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト/健康管理士/健康運動実践指導者/プロボクシングライセンス(未更新)/上級心理カウンセラー/LessMILSBODYCOMBAT本認定IR(未更新)/NESTAゴルフコンディショニングスペシャリスト


 


(実績)


豊田通商開発コンサル型クラウド健康管理サービス主要開発/「スポーツ駆け込み寺」主要開発/Yahoo!スポーツナビDOコラム執筆/日本サッカー協会主催「夢先生」講師/アスリート対談Youtube「TAMORI CHALLENGE」MC/西武&そごう千葉様トークショー/朝日新聞社様主催青葉の森ハウジングプラザトークショー/LAVA International様研修講師/2024年ジャパンスタートアップセレクション千葉市代表選出/2025年千葉市C-BID採択


 


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