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2023.10.06
続・行動変容
おはようございます。パーソナルジムのブルーオーシャンです。千葉市中央区は晴れ、ジムは混雑しております。今日もパーソナルトレーナーの吉田がナビゲート致します。
本コラムですが、たまーに海外からの流入があります。
インドやドイツ、タイにも友人がいるので、あー友人が見てくれているのかなーなんて思っているのですが、今朝見たこともない国からの流入が‥。
モーリシャス…。
どこシャスw
調べるとですね、モーリシャス共和国という正式名称でアフリカ国家のひとつとして数えられるそうです。
たった一度の人生で、知らない国や土地があるってなんだか寂しい気がします。
今この瞬間にも見知らぬ異国で同じように生活している人たちがいると考えると不思議ですよね。
さて、今日のテーマは「続・行動変容」です。
以前のコラムで紹介したテーマですが、その続きです。
人間が運動を行うには行動心理の理解が進むと打ち手が見つかりやすいかもねという話です。
今日はそんな中から、トランスセオレティカル・モデルをご紹介します。
人の身体行動・運動行動には、心身の準備状態に応じて、5段階のステージが存在するというものです。
我々は、いつでもそのどこかのステージに身を置き、ときに進行、逆戻りをすると考えられています。
たとえば、運動をしていない人は前熟考ステージに属します。
指導者として、こういった方への対策は、運動不足における人体への害、疾病の危険性などに関するリテラシーを植え付ける事で、そのステージから逸脱させる事が必要になります。
これはマーケティングにも通じるものがありますよね。
運動しないヤバい!の認知という事と同義だと思います。
こんなこと言ったら業界の偉い人にしこたま怒られるかもしれませんが、僕はこの前熟考ステージにおいては、なにもしたくありませんw
運動の選択肢がない方に対して、なにをどうあがこうとも効果的にはどうしても思えません。
むしろ、押し売りっぽくなり、逆効果になることもあるでしょう。
その役割はテレビCMや周囲の環境にお任せという考え方を僕はしています。
正論としては、この前熟考ステージの方に運動のベネフィットを理解させ、次なるステージ、熟考ステージへと移行させる事が必要とされています。
熟考ステージは、運動しようかな〜と考えているが実際には行っていない、あるいは運動が不定期である人の事です。
この場合は、ほどほどな提案をしたり、運動を行う具体的な場所を提案するのが効果的とされています。
ただ、現場はそんな思い通りにいかないもので、運動をしなければならない事を知っている人に、すでに知っていることを重ねてご案内することが効果的には思えません。
先程の、ほどほどな提案や具体的な場所というのは、運動を行うという直線上の話になりますから、結局知っていることを重ねたご案内になります。
私見ですが、さらに深いところを探ると、背中の押し方にもなってくる気はしています。所謂、タイプに合わせたご案内ですね。
うーん‥。どうしよーの迷いの時に、やりましょう!一緒に頑張りましょう!が助け舟になる方もいれば、一度、ご主人とよくご相談してから決めてみませんか?が助けになる人もいるでしょう。
熟考ステージはまさに我々の職人技が必要かなと思います。
ここから主導的でも受動的でも、背中を押されたら準備ステージに移行します。
心身の準備が整い、すでに運動が習慣化されつつある人、すなわち実行ステージの方が熟考ステージに逆戻りしないように工夫が必要です。これもメチャクチャ大事ですね。
因みに僕はですね、かつてプロとして所属していたボクシングジムに通うまで1年くらいかかりました。
所謂、熟考ステージが1年続いたという事です。
今は通いだして10ヶ月になりまして、完全に実行ステージなのですが、初めの2ヶ月位は通うのが億劫でしたが、今はもう行かないと気持ちが悪いですし、体の体液が古い気がして不快です。
あ、これはもう実行ステージではなく、次の維持ステージでしたね。
ですので、僕は維持ステージから熟考ステージに逆戻りするイメージがまったく湧かないですね。
僕のような強い意思というわけでもなく、日常化しているのはですね、アドヒアランスが強化されているですとか、コンプラ強化みたいな言い方をします。
コンプライアンスってネガティブな使われ方が多い気がしますが、本来はとても良い意味ですよねw
ネガティブな要素としては、比較的コミュニケーションをとってくれるトレーナーがいるのですが、彼がいないとちょっと寂しいなーくらいです。このように運動という本質がもっとも大切なのですが、周辺インフラといいますか、そこにいる人間、天候、そういった複合的な要因も無視は出来ないという事になります。
このようにトランスセオレティカル・モデルは、5段階のステージに分けられます。
あれ?5つあったかな?
前熟考、熟考、準備、実行、維持、あ、大丈夫ですね。
これをトランスセオレティカル・モデルとされているようです。
実はここで終わりではなくてですね、このモデルの肝は、逆戻りをさせない事にあると僕は考えています。
その逆戻りにもですね、プロセスがステージ化されておりまして、スリップ(1,2回の停止)、ラプス(1,2週間の停止)、リラプス(1〜2ヶ月の停止)、コラプス(完全な停止)という順序が存在します。
典型的なのは、食事制限ですよね。
僕も何度も同じ失敗を繰り返していますが、2週間位頑張っても飲み会が存在すると、それをトリガーにコラプス(完全停止)に移行しちゃうんですよねw
もうこれ、10回くらい繰り返している気がします。
ジムだと、冬期は意欲を阻害するので、予約などをとらないフィットネスクラブなどでは、スリップしそうですよねw
スリップ、ラプスまでは誰もが経験する事ですが、リラプスに陥ると復帰するのが困難であるとされています。
これはですね、男女での阻害要因は異なりまして、男性は仕事などでの疲労によるリラプスへ突入、女性は悪天候だという事です。
確かに、女性は天候や気圧によって体調が著しく変わりますから、心中お察し致します‥。
こういったハイリスク要因への対策もしっかりとあるのですが、あまりにも正論すぎてつまらないので割愛します。
はい、今日は僕の大好きな行動変容、行動心理分野のトランスセオレティカル・モデルでしたので長文になりました。
みなさん、スリップしないでねw
それではまた明日!
記事:吉田勇気
(保有資格)
健康運動指導士/JATI-ATI/全米スポーツ医学協会パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト/健康管理士/健康運動実践指導者/プロボクシングライセンス(未更新)/上級心理カウンセラー/LessMILSBODYCOMBAT本認定IR(未更新)/NESTAゴルフコンディショニングスペシャリスト
(実績)
豊田通商開発コンサル型クラウド健康管理サービス主要開発/「スポーツ駆け込み寺」主要開発/Yahoo!スポーツナビDOコラム執筆/日本サッカー協会主催「夢先生」講師/アスリート対談Youtube「TAMORI CHALLENGE」MC/西武&そごう千葉トークショー