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2022.12.21
2回目のコミュニケーション
こんにちは。パーソナルジムのブルーオーシャンです。千葉市の天気は晴れ、ジムの混雑度は混雑です。今日もパーソナルトレーナーの吉田がナビゲート致します。師走の荒波に飲まれブログが疎かになっております。今日も外出で打ち合わせがあり、たった今帰社しました。さて、今日のテーマは「2回目のコミュニケーション」です。
このテーマはトレーニングは人が介在しないと継続しないを結論として提示する内容となっています。僕が総合フィットネスクラブで勤務していた時代、ニュージーランドのとある地域で以下のようなエビデンスがありました。
会員のフィットネスクラブ来館2回目にトレーナーとのコミュニケーションの接点を持つと継続しやすい。
コミュニケーションが大切であることは皆理解していましたが、2回目のコミュニケーションがその後の継続に続くという確かなデータが出るとトレーナー側としては対策がしやすくなると思います。我々のような業界は、ひとりのスタッフが感覚的思考で動くなどではなく、エビデンスベースで仕事をすることを日常的としています。それはそうですよね、ひとつ誤った処方をすれば怪我にもつながってしまう筋力トレーニングですから、現場も机上もエビデンスベースです。ニュージランド人と東アジア人では文化が異なるとお思いになるかもしれませんが、基本アジア人のデータってそもそも少ない気はしています。欧米から飛来した情報を磯に我々は動いていますし、検証といえば大げさになりますが、かつての僕の現場では、2回目までのコミュニケーションを追跡し完遂させると継続率は微増ですが向上しました。
この事から、我々がコミュニケーション大事だよねと考えていることは概ね事実として立証されたわけです。この事実だけを確認するだけでは、ニュージーランドのエビデンスをそのまま利用しているだけですので、そのデータに対して仮説を立てる事にしました。その仮説とは、人は2回話すと3回でも4回でも話しやすくなるのでは?ということです。僕自身は小心者で人見知りな性格なのでまさにそうですが、自ら声をかけにいきません。しかし、わからないことがあれば不安ですから、出来ることならうまい具合に話しかけてくれないかというちょっとしたワガママを秘めています。1回目は親切に話しかけてくれるスタッフもいるでしょう、ですが2回目に話しかけてくれないと、釣った魚に餌をやらないの?とティーンエイジャーの恋愛を匂わせる思いを抱いてしまうかもしれません。もし、2回目も尚、声をかけて頂けるのであれば、もしかしてオレの事を好きなんじゃないかとはなりませんが、距離が縮まる事は間違いありません。ここからが仮説ですが、3回目は僕自らがトレーナーに声をかける可能性があると思うのです。これは検証を完遂しきれないまま終わってしまいましたが、こういった仮説を立てると人が人とのコミュニケーションの壁を取っ払うまでの仕組みを紐解いていけるかもしれないなと思うのです。
なぜにここまでのエビデンスや検証に時間を割くかといいますと、受動的な(総合フィットネスクラブのような)トレーニングの場合、継続しにくい事がわかっている為です。そのためには対:人が不可欠なのですが、2,000〜4,000名程度在籍している総合フィットネスクラブに対して、10名弱のスタッフでの対応は非現実的になってしまうのです。結果としてコミュニケーションがよいのはわかりながらも、やりきれないというのが現実なわけです。
運動の継続における障壁はいくつも存在します、コミュニケーション不足、由来不明のモチベーション低下、気候変動、娯楽誘惑、コストなどがあげられることと思います。そのいくつも存在するウイルスとも呼べる問題を解決するワクチンが2回目のコミュニケーションとなるのではなかろうかが今回の着地となります。
運動だけに限らず、適度な対人コミュニケーションは大切ですよね。今日は以上で御座います。それではまた明日!
記事:吉田勇気
(保有資格)
健康運動指導士/JATI-ATI/全米スポーツ医学協会パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト/健康管理士/健康運動実践指導者/プロボクシングライセンス(未更新)/上級心理カウンセラー/LessMILSBODYCOMBAT本認定IR(未更新)/NESTAゴルフコンディショニングスペシャリスト
(実績)
豊田通商開発コンサル型クラウド健康管理サービス主要開発/「スポーツ駆け込み寺」主要開発/Yahoo!スポーツナビDOコラム執筆/日本サッカー協会主催「夢先生」講師/アスリート対談Youtube「TAMORI CHALLENGE」MC/西武&そごう千葉トークショー