lighthouse

BLOG

2023.04.28

体幹の正体

こんにちは。パーソナルジムのブルーオーシャンです。千葉市中央区の天気は晴れ、ジムの混雑度は並です。今日もパーソナルトレーナーの吉田がナビゲート致します。先日、映画「ザリガニの鳴くところ」を鑑賞しました。ミステリー小説を映画化したものですね。非常に感情移入しやすく、人間の在り方という重いパンチを打たれたかのような気持ちになりました。割と最近放映されたものだったんですね。僕が知る俳優さんはひとりもいませんでしたが、メチャクチャお薦めです。


さて、今日のテーマは「体幹の正体」です。


10年以上前になりますかね、体幹というワードが流行してから仕事柄毎日のように耳にするようになりました。おそらくプロサッカーの長友選手の影響でそんなことになったのかなあと考えています。因みに長友選手のマネージャーさんは僕の番組(TAMORI CHALLENGE)にご出演されておりますので、ご興味あるかたはぜひぜひご視聴ください。


体幹ってメチャクチャ大事なのは人類共通認識だと思うのですが、体幹って一体なんなでしょうかね??という回にしたいと思います。


はじめに申し上げたいことはなんでもかんでも体幹のせいにするのは良くないです。スクワットが安定しない理由が足首である事は普通にありますし、うまくダンスが踊れないのは単なる運動神経(慣れ)ってこともあるので、すべての理由を体幹に押し付けてしまうのは体幹があまりにも可哀想ですw


体幹が大事であることは共通認識であると述べましたが、そもそも定義は存在しません。概ね人間の胴体をさしますが、人によってその領域は異なります。因みに僕の体幹領域は太ももまで含みます。肩から膝まで(腕を除く)という認識ですね。太ももは非常に大きな筋肉ですので、体の支柱としての役割が多く、腹筋がいかに強くともお尻や脚の筋力や関節可動に問題があれば、スポーツだけではなくQOLにも影響します。しかし、一般的には胴体のみと認識されている方が多いと思いますね。これは、どちらが正しいとかではなく考え方の違いだと思います。


では、体幹を強くするとはどういった事になるかといいますと…一言では難しいですが、視覚的にこれぞ体幹が素晴らしいと認識させるのであれば、綺麗なスクワットが出来ることは大きな因子のひとつではないかと思います。正しく行うスクワットは結構大変ですよ。骨盤のコントロールをしながら姿勢を維持しますからね。腹圧をかける必要もありますから、僕的にはこれが有効な体幹トレーニングです。


うまく出来る人は良いのですが、初心者の方はなかなか時間がかかります。スクワットで出現した課題点を洗い出し、その課題点が太ももの柔軟性である場合はストレッチを宿題にしたりもします。そのストレッチは体幹トレーニングを正しく行うためのトレーニングになるわけですから、筋力がつきそうなトレーニングが体幹を鍛える近道というわけではないと僕は考えていますね。


そもそもなぜに体幹を鍛えたいのか?という理由も大事です。競技者ではない一般の方の場合、介護予防的な解釈が多くあると思います。個々のお体の状況によって処方は変わりますが、高確率で股関節周囲に問題を抱えている方が多いので体幹領域でいう下部を鍛えることが多いです。


ザ・体幹トレーニング的なところでいいますとプランクポーズなどが代表的ですですよね。年代が上層になればなるほどに強度の高いアイソメトリクス(静止状態みたいな)運動は一時的に血圧を上昇させるリスクがある為、神経質に処方する必要があります。段階的に鍛える必要性を考えると下から上、つまりは脚から鍛えて、皆さんがイメージされる体幹部を鍛える内容に移行する手法をとることが僕はありますね。介護予防的なご心配であれば、綺麗なスクワットを生活の範囲内で体感しそうな重さ(例えばお米とか)✕1.5倍くらいの刺激で出来ればオーライかなあって思いますよ。


競技者の体幹は勿論大事です。野球の球速をあげる目的の学生が今まさに通われていますが、競技者の体幹のなさを感じる瞬間の多くはブレーキの役割にあると僕は考えています。ウォーキングでもランニングでも人間は無意識にブレーキをかけて減速しています。その役割の多くが太ももの前ですね。地頭に伸びしろしかない僕ですので上手に説明が出来ませんが、この減速活動を説明するには慣性の法則を説明する必要があります。いや、言い切ると怖いので、ありそうですにします。なので、細かい話はしませんがブレーキしているんですw


投球の場合、指先からボールが離れる瞬間、重心は後方から前方に移行しますので、胴体はどこかでブレーキをかけなければ前に倒れてフォームが崩れていまいます。このブレーキをいつどこでかけるかが、球速に影響してきます。専門的にはSSC(ストレッチショートニングサイクル)といいますが、人間は予備動作で進行方向と逆に動きます。投球も珠を前方に投げますが、まずは手を後ろに引いてから投げますよね。手をメッチャ後ろに引くと胸がストレッチされる感覚になると思います。こういった筋肉のビヨーンて伸びの力を利用して力を発揮するわけです。


そのビヨーンは止める土台があって伸びるものですよね。その土台は胴体になるので、胴体という土台をどこで保つかで、ビヨーンの具合が変わってくるわけです。ゴムと一緒ですね。なので、柔軟性があったほうがいいなんていいますけども、ビヨーンがだるんだるんになっちゃうのもそれはそれで問題なんです。ある程度の伸びの反発が必要なので、それを決定づける因子のひとつが胴体のブレーキ(胴体のコントロール)になるわけです。そうすると、マイケル・ジャクソンさんのような急斜面に耐えられそうな下腹部の筋力があると胴体とのブレーキ筋力としてはサイコーになるわけですね。


このように体幹といってもその目的や役割によって様々です。最後は野球の話になってしまいましたが、僕は投球の専門家ではありませんので、あくまでも吉田の話として受け取ってもらえたらと思います。トレーナーとしてもまだまだ道半ばの人間ですが、僕にも体幹の考え方は持っていますのでチラリと紹介させて頂きました。


はい、今日は以上で御座います。それではまた明日!


 


記事:吉田勇気


(保有資格)


健康運動指導士/JATI-ATI/全米スポーツ医学協会パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト/健康管理士/健康運動実践指導者/プロボクシングライセンス(未更新)/上級心理カウンセラー/LessMILSBODYCOMBAT本認定IR(未更新)/NESTAゴルフコンディショニングスペシャリスト


 


(実績)


豊田通商開発コンサル型クラウド健康管理サービス主要開発/「スポーツ駆け込み寺」主要開発/Yahoo!スポーツナビDOコラム執筆/日本サッカー協会主催「夢先生」講師/アスリート対談Youtube「TAMORI CHALLENGE」MC/西武&そごう千葉トークショー


 


contact-baner